中学生コース

 

1.中学生コースの概要

 

中学生時代に大切な事・・・・・・それは、この時期が、その子自身の生きるスタイルが出来始める時期であるという事です。例えば、この時期に、努力して成功する喜びをおぼえれば、大人になってからも、そういう積み重ねをしようと思うし、サボる事をおぼえたり、無能感を持ってしまえば、それを取り除くのは大変な事になるということです。小学生までは、主に、周りの大人の「ものさし」を自分の価値観として持ち、周りの大人が良しとする事を一生懸命にやっていればそれでよかったのですが、中学生になると、そればかりでは限界がおとずれます。自分の意志も芽生えてくるし、何事も大人の力では解決できなくなってきます。だから、子供たち一人一人の意志を、自分で問題解決して実現できる方向へ、より正しく導く必要が出てくるのです。ですから、中学生の時期に、自分の意志で前に進む事を覚え、失敗したり成功したりしながら、これが自分のやり方だというところまで、何とかしてこぎつけられれば良いと思います。そのお手伝いが出来ればと思っています。

 

1) 教育目標1:努力型人間を育てる

 

中学生になるまで、少子化や学校教育の違いなどで、今の子供たちは、昔の子供たちに比べたら、はるかに少ない努力と人生経験で生きて来てしまっています。ちょっとがんばってみて、上手くいくと満足してそれ以上何もしなかったり、失敗すれば、もうだめだとあきらめたり、面倒くさがって、何の工夫もしない。多かれ少なかれそんな子供たちが増えています。かなり優秀な子の中にもそういう子が存在します。ちょっと厳しく言われると、へこむか開き直る。それでは、将来が危ぶまれます。世の中は、まだまだ、努力型人間が、成果を上げる時代である事は変わりありません。なのに、それを声高に言い続ける人はあまり多くない。より長いビジョンで根気良く、継続してがんばれる精神力を身につけてもらいたいです。

 

2) 教育目標2 : 自分の意志で動く人に育てる

 

勉強もスポーツも、将来の仕事も、やらされていると思っているうちは絶対に伸びません。周りの大人からの圧力で勉強させられていたのでは、より高い圧力が必要になるばかりで、いずれは、陰でサボる事を覚えます。それでは、何よりも本人がかわいそうです。当塾の中学生コースでは、いろいろな種類の課題が出たり、締め切りもあります。しかし、それを、自分の意志と計画の中で達成できるように指導していきます。できるまで帰れないとか、やってこないとペナルティがあるとかでは、いつまでたっても、やらされているという幼児性から脱出できません。何事も自ら行える人に育てる事が絶対原則なのです。少々手間もかかり、時間もかかりますが、これが当塾の最大の目標でもあります。

 

3) 教育目標3 : 現代の中学生にあった指導を行う

 

多くの生徒が、塾に通ったり家庭教師をつけたりしている中で、どうして当塾の塾生が伸びていくのかと問われれば、うわべだけの教育をせず、本人が変われるように指導していることは言うまでもありませんが、ポイントは2点あります。まず一つは、徹底復習のシステムです。これが時代にあった指導をしているということなのです。ご両親の育った時代と何が違うかといえば、勉強内容の量です。昔に比べてとても少なくなっており内容も簡単で、ほとんどの生徒が習ったその場で理解できないような内容は減っているのですが、テストになると出来ない。これは復習不足なのです。昭和時代の塾というものは、学校よりも先に塾で習う事を売り物にしていましたが、今はそれでは不十分です。当塾では徹底して復習するという事と、それを講師が一人一人綿密にチェックして、やるべき事を生徒と共有しあうシステムを持っています。もう一つは、学校中心の指導という事です。問題集の購入も最小限に抑え、繰り返しやる事を最優先します。ビジネス最優先型の塾では、テキストを何種類も買わせて講習会などの追加もあり、生徒のやる事をわざわざ増やし時間的な拘束も長くし、学校の問題集の取り組みが結局はおろそかになってしまう傾向にあるのです。当塾では、なるべく学校中心で、しかも自分から出来ないところを何度も取り組める状態を作り出すようにしています。

 

2.中学生コースは、「講義」と「演習」の2種類です

 

1) 「講義」とは

 

学校の授業の1ヶ月ぐらい前の内容を、教科書中心に予習する授業

 

当塾は、常に学校の授業の1ヶ月前ぐらいを目標に予習授業を進めていきます。そして、繰り返して勉強するうちに、学校の授業を受けるのが4回目になるように設定されています。このやり方にしっかりと従ってやれば、学校の授業もスムーズに受けられるし、自信を持って堂々と授業に参加できます。積極的に発言もできるでしょうし、熱心に授業が受けられ、内申アップにもつながることでしょう。またテスト週間には学校の問題集を解いたり、塾内で「予想問題」を行うので、実質上これが5回目の繰り返しになります。

 

2) 「演習」とは

 

学校で習ったことを1週間ごとに復習して、前もってテスト週間に備える授業

 

「問題集を解いて答え合わせをする」というと毛嫌いされる親御さんがいらっしゃいますが、それは解かせっぱなしでしっかり指導していないような塾があるからかもしれません。しかし、問題を解くことは大切な事です。まず、授業のはじめに講師の先生たちが学校での進み方を1人1人チェックし、進めて行きます。先生たちは質問を受けたり、その生徒がどこの段階までわかっていて、どこでつまずいているかを見極め、段階的に説明します。それを終えたら、過去の復習も含めて、何度も復習を行うように指導します。これによって、1週間ずつ記憶が固定されて行くのです。これを行わないと、テスト週間に入ってから一から復習を始めることとなり、結局は追いつけなかったり、時間のかかる「差のつく難問」に取り組めなくなってしまうのです。

 

3.学習室の利用で、地道な努力の習慣をつける

 

塾に通ってさえいればよい、なんて生半可な考えでは、何も改善されません。家で勉強するといっても限界があるし、ほとんどの生徒は環境を変えないと集中できないものです。当塾では、学習室を毎日開放しています。成果を上げる生徒は、授業がない日にも学校や塾の宿題や復習をやりに来ています。家でやっている人もいるでしょうが、良い結果を出す人は、なぜか足しげく通ってくる生徒に限定されることは、今までの経験からいって間違いないようです。中学生は、大人の世界へ出発する第一歩目の準備期間だと思います。

 

今の自分を変えたいと思ったら、まずは、生活を勉強中心にして、机に向かう時間を少しでも長くする。徹底的に復習する。中には、勉強の仕方がわからないという人もいますが、勉強方法は本来1人1人違うものなので、自分で見つけ出さないといけないのです。成績の良い人の勉強方法を真似しても、それはその人の勉強方法であり、自分に合っているとは限りません。

 

自分に必要な部分の努力を自分から見つけて、行動に移していける人になってほしいと思います。なお、中学生コースから高校生コースに進んだ生徒は、初めから自分の目標を持ち、やるべきことを自分から見つけられる人に成長している傾向があります。